帽子の素材について
秋冬物のハットの素材
帽子と一言で言いましても、沢山の種類やさまざまな素材があります。
今回はそんな中でも主にフェルトハットに使われる秋冬物の素材について、いくつかご紹介致します。
・羊毛(ウール)
まず羊毛(ウール)です。
言わずと知れた、帽子以外でも沢山見ることのある素材ですが、ハットに使われるウールは
産地や毛の刈り方などで、価格はもちろんのこと手触りや見た目も変わります。
特にポーランド産のウールは高品質と言われ、ラビットファーに近いような手触りの物もあります。
・ラビットファー(兎毛)
次にラビットファーです。
ファーフェルトとも言われる兎の毛で、
先ほどご紹介した、羊毛よりも値段は高く、こちらも産地や毛の刈り方、重さで価格は変わりますが、
ウールに比べ光沢感があり、手触りも滑らかで、特徴です。
有名なインポートブランドのハットはほとんどと言っても良いほど、ラビットファーで作られています。
毛の刈り方も沢山あり、アンテロープと言われる、カモシカのスエードのような雰囲気を出した刈り方(最高級と言われています)や、ロングヘアーと言われるかなり毛足を残した物、
ベロアというベルベット生地のような毛やファープレーンと言われる物など沢山種類があります。
chilla hat worksでは主にアンテロープを使用しているので、実物を見ていただくとわかると思いますが、とても滑らかで、肌触りが良く感じられると思います。
・ビーバー
最後に秋冬物のハットの中でも最高級と言われる、ビーバーファーについてです。
ビーバーは写真などで見たこともあると思いますが、主にアメリカとヨーロッパに分類するネズミ目の生き物です。
水辺で暮らしているため、撥水性の良い毛が特徴的で、防寒性にも優れており、耐久性も高いです。
昔はほとんどのハットがビーバーで作られており、後々ビーバーに変わる毛としてラビットなどが出てきたと言われています。ビーバーの毛の配合率や質は[X]という単位のようなものでランク付けされます。最高級が100Xです。
一生物と思って頂いても良いと思うので
帽子好きの方なら一つは持っておいて頂きたい素材です。
今後は夏物の天然草の素材などをご紹介できたらと思います。